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「20年前」「観客のほとんどいない平日の昼間」の劇場で…のちSF大賞作家・長谷敏司が“新海誠作品”を鑑賞していたワケ

私がミニシアターで観た思い出の映画

2024/05/16

source : 週刊文春CINEMA 2024春号

genre : エンタメ, 映画

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 20年ほど前、渋谷のシネマライズで、新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』を見ました。当時、角川書店(現・KADOKAWA)から、作品のノベライズを書かないかと打診されて、まず見てみようと映画館へ行ったのでした。

©Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

「この人は売れっ子になりますよ」

 上映期間は今の新海作品では考えられないほど短く、平日の昼間だったこともあり観客はほとんどいませんでしたが、バイオリンの音が印象的で、草原や空の広さと光の描写が美しい作品でした。

長谷敏司さん

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 いっしょに行った編集者と「この人は売れっ子になりますよ」とか、未来を知るよしもなく、のん気に盛り上がったことを覚えています。