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「20年前」「観客のほとんどいない平日の昼間」の劇場で…のちSF大賞作家・長谷敏司が“新海誠作品”を鑑賞していたワケ

私がミニシアターで観た思い出の映画

2024/05/16

source : 週刊文春CINEMA 2024春号

genre : エンタメ, 映画

note

ノベライズ原稿を書き上げたものの…

 ノベライズの顛末ですが、原稿は書き上げたものの、100枚以下の短編になってしまいました。

 短編1本では書籍になりません。それで、当時、角川書店さんで新しい雑誌を作るという話があったため、その創刊号に掲載するために原稿を預けたのでした。

 ちなみに雑誌は企画だおれになり、作家になって初の行き場のない原稿になりました。

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DVDパッケージ)DVD発売中 2,515円(税込)発売元:コミックス・ウェーブ・フィルム

『雲のむこう、約束の場所』
2004年日本/監督:新海誠/声の出演:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇

 架空の戦後の日本。青森に暮らす中学生の藤沢浩紀と白川拓也は、北海道に建つ巨大な塔に憧れ、飛行機を組み立てていた。同級生の佐由理の転校で計画は頓挫するが、3年後、塔の秘密が明らかになったことで2人は再会する。

「20年前」「観客のほとんどいない平日の昼間」の劇場で…のちSF大賞作家・長谷敏司が“新海誠作品”を鑑賞していたワケ

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