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正義感、友情、下心…揺れ動く週刊誌記者・稲垣吾郎 『あんのこと』入江悠監督「独特の居心地の悪さを絶妙に体現してくれました」

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画

note

「トータルの芝居には何とも言えない揺れが滲むんです」

 桐野が自分の心情を語るセリフは劇中では一切ない。そのため、稲垣は役作りに苦労したというが、入江悠監督はその演技を称賛する。

「桐野という人物が抱える独特の居心地の悪さ、どっちつかずの葛藤みたいなものを、稲垣さんが絶妙に体現してくれました。

© 2023『あんのこと』製作委員会

 シーンによっては無表情で、何を考えているのか見えにくいこともある。でもトータルの芝居には何とも言えない揺れが滲むんです。見事だと思いました」

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「僕も迷いながらやりました」

 稲垣自身は桐野をどのように捉えていたのか。

「ジャーナリストとしての正義感と、二人との友情と、一会社員としての下心。いろんなところで揺れ動く役なので、それが上手く伝わってればいいなと僕も迷いながらやりました。

 答えがひとつではない映画ですが、いまの社会にとって必要な映画だと僕は思います」

 また、このたび撮影風景も公開に。喫茶店や取調室での稲垣の登場シーンの様子を垣間見ることができる。

© 2023『あんのこと』製作委員会
© 2023『あんのこと』製作委員会

『あんのこと』は6月7日公開。

正義感、友情、下心…揺れ動く週刊誌記者・稲垣吾郎 『あんのこと』入江悠監督「独特の居心地の悪さを絶妙に体現してくれました」

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