森友学園を巡る公文書改ざん問題で、2018年3月9日に国税庁長官を辞任した佐川宣寿(のぶひさ)氏(66)。同年3月27日に国会での証人喚問に応じて以来、公の場から姿を消して6年が経った。この間、事件について一切説明してこなかったが、「週刊文春」は5月16日夕方、その佐川氏を直撃した。
財務省は「佐川氏が改ざんの方向性を決定づけた」
森友学園への国有地売却を巡り、財務省が決裁文書から、安倍晋三首相(当時)の妻・昭恵氏の名前などを削除していた問題。近畿財務局職員だった赤木俊夫さんは現場で改ざんを命じられ、2018年3月7日、自ら命を絶った。佐川氏はその2日後の3月9日に、国税庁長官を引責辞任。3月27日の証人喚問では、刑事訴追の恐れがあるとして「答弁は差し控える」などと繰り返した。財務省はこの年の6月に公表した調査報告書で、「佐川氏が改ざんの方向性を決定づけた」と結論づけている。
佐川さんですよね? 「知らないです」
それから6年余り。「週刊文春」は5月16日夕方、銀座の街角を歩く佐川氏に声を掛けた。青いワイシャツにスラックス姿。マスクは胸ポケットに入れており、顔を隠しているような様子はない。
――「週刊文春」です。佐川さんですよね?
「知らないです」
そう言いながら、立ち去ろうとする。
――ご説明されないんですか? お話しされない?
「……」
さらに、佐川氏への質問を重ねていくと――。
5月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および5月30日(木)発売の「週刊文春」では、森友事件を追い続けるフリー記者の相澤冬樹氏が、佐川氏への直撃の詳細のほか、直撃の様子を収めた動画を見た俊夫さんの妻・赤木雅子さんが洩らした言葉、雅子さんの元に届いた最高裁からの新たな通知書の意味などについて寄稿している。
また、「週刊文春 電子版」では、佐川氏への直撃の様子を収めた動画を配信している。
文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。