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「BとC子は監禁容疑で逮捕されていますが、橋上から村山さんを突き落としたのは内田とA子。特に首謀者と目される内田は4月から5月にかけて不同意わいせつ、監禁、恐喝の疑いで逮捕され、ついに今回、殺人の容疑をかけられた。内田は『村山さんに自分の写真を勝手に使われた』と話しており、その解決金として村山さんに10万円分の電子マネーを送金させようとしたところ、失敗したため留萌市内の道の駅で待ち合わせ、そこから犯行に及んだとされています」(同前)

内田梨瑚容疑者 (TikTokより)

身勝手すぎる言い分で“SNSトラブル”に…

 内田は警察に対し「言葉遣いが気に食わなかった」とも供述。村山さんは身勝手すぎる言い分で“SNSトラブル”に巻き込まれ、命を奪われてしまった。

 村山さんが生まれたのは北海道北西部に位置する羽幌町。札幌市から車で3時間ほどの小さな町は、甘エビの漁獲量日本一であることで知られる。

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亡くなった村山月さん

 村山さんの両親の友人が語る。

「月ちゃんの父親は羽幌で漁師をやっていて、稚内の近海を中心に漁船の乗組員として働いていた。多趣味な人で、自転車に乗ったり筋トレに興じたりしていました。母親は綺麗な人で、こっちではスーパーのレジ打ちの仕事なんかをやっていた。月ちゃんにはお兄さんがいて、本人は比較的大人しい印象でした」

中学時代の内田梨瑚容疑者 (卒業アルバムより)

 地元の中学に進学した村山さんはバスケ部に入部。副キャプテンまで務め、快活な一面を覗かせていたという。部活のコーチが振り返る。

「コーチをしていると怒らないといけない時もあるけど、月の明るさがチームを鼓舞してくれていました。天然なところがあって、練習のデモンストレーションで月にプレーしてもらうことがあった時には、おっちょこちょいをしてチームにひと笑い起きることもありました。先輩からも後輩からも慕われて、人思いの子だったんじゃないかな」

 部活で活躍する場面を見せ、母親も試合観戦に来ていた。ところが村山さんが中学を卒業する前後で家庭環境に微妙な不和が生じ始める。背景には両親の別居問題があった。

「その後、父親と母親が別居することになり、母親と共に留萌市の祖父母宅に住まいを移したようです。月ちゃん自身は環境を変えて留萌市内の高校に進学したものの、1年で中退。通信制高校に通っていました」(同前)

 羽幌町から遠く離れた旭川で起きた悲劇に、地元も動揺を隠せない。前出・同級生の父親が続ける。

「中学は1学年30数名しかいなかった。それだけに、息子をはじめ村山さんの同級生たちはショックを受けているようです」

 冷たい川底で苦しんだ村山さんは、最後に何を思ったのか。

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