「街ブラ」の約束が果たされるために
そして始まった今シーズンもキャンプ、オープン戦での好調ぶりが認められ開幕一軍を掴んだ。4月はチーム状態も悪い中、気持ちの作り方も難しいであろうビハインドの場面でのマウンドが続くも、我慢強く素晴らしいピッチングで中継ぎ陣を支えた。しかし5月に入り、いらぬ四球が増えはじめ、ランナーをためてタイムリーをくらうというよくない傾向が目立ち始めて、とうとう5月17日登録抹消されてしまった。
登録抹消直前だったと思う。
かみじょう「調子はどうですか?」
菅原「ダメですね」
かみじょう「そんな悪いですか?」
菅原「ボール自体はいいんですが、技術が2しかないのに、打たれてはいけないという気持ちから8ぐらいの事をしようとするからダメですね」
かみじょう「どのような調整を考えてますか?」
菅原「シーズン入ってからは下半身をケアしてばかりだったので、キャンプの時のようにトレーニングで作り直します」
良いところとダメな所を知っていて、それに対してどうアプローチしていけばよいのかもわかっている。これが一年目にはなかった成長なのではないだろうか。このピッチャーは絶対に大丈夫だと確信した。
チームも直近の10試合で7勝3敗と復調の兆しが見えてきた。ファームでしっかり調整し交流戦あたりには一軍でバリバリやっていただきたい。今後の戦いで、彼の活躍がチームを救う時が必ず来ると僕は信じている。
「もしも菅原秀投手と一緒に街ブラができたらこんなに嬉しい事はない」
それはすなわち彼が一人前のプロ野球選手として歩き始めた証拠なのだから。
※「文春野球コラム ペナントレース2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/-/7262でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。