2016年、我が楽天イーグルスはドラフト4位で大阪体育大学の菅原秀を獲得した。プロ1年目の昨シーズンは29試合に登板し、1勝1ホールド。スタミナ切れからか打ち込まれる事も増えはじめ、後半戦は長い二軍暮らしも経験したが、森原康平、高梨雄平とともにルーキーながら前半戦のイーグルスの快進撃を支えたのは言うまでもない。
150キロを超えるストレートに角度ある縦のスライダーが武器の本格派右腕。今シーズンからはチェンジアップに高校時代に投げていたナックルカーブも復活させた。球場で顔を合わせれば「『アメトーーク!』観てますよっ!」と、気さくに声をかけてくれる優しい好青年。彼から発せられる何の計算もないナチュラルな言葉達に、僕のようなクセだらけの人間は非常に惹きつけられる。という事で今回はそんな魅力たっぷりの菅原秀投手のお話。
「もしも菅原秀投手と一緒に街ブラができたらこんなに嬉しい事はない」
ちょっと何言うてるかわからないですよね?
吹田市出身の菅原投手と関西のローカル番組
現在僕は『J:COMアワー かみじょうたけし』という番組を関西でやらせていただいている。大阪の北摂地域を歩きたおし、街の魅力をお届けしようという番組。関西全域には毎週水曜日の朝に放送があり、北摂地域に関しては月曜日から日曜日まで毎日放送がある。実は菅原投手の生まれ育った大阪府吹田市も北摂地域に属している。つまり彼の実家では毎日かみじょうたけしを観ることができるのだ。
実際2016年のドラフト後にはイーグルスに吹田市出身の子が入団したからみんなで菅原秀君を応援しよう! ってな事で番組で紹介した事もある。そんな縁もあり、初めて仙台でお会いした際には吹田話で盛り上がった。
かみじょう「こないだまきふん公園の辺り歩いたんですよ!」
菅原「ホームレス中学生の!?」
かみじょう「そうそう! 近所には中学校もあって!」
菅原「あの辺りはよく遊んでましたよ」
かみじょう「新聞の専売所がならんでて!」
菅原「そこから少し下ったとこのスーパーはよく行ってましたよー!」
かみじょう「この会話仙台で誰がわかるねん(笑)」
会う度にそんな話になる。
そして今年の沖縄キャンプで、
かみじょう「こないだも地元歩いてきましたよ!」
菅原「いいですねー」
かみじょう「オフにお時間あれば是非出て下さいよー」
菅原「はい」
かみじょう「えっ、ほんまですか!!?」
菅原「ただ、昨シーズンの成績では出られません。今シーズン一軍で活躍してチームの戦力としてしっかり貢献できたら是非よろしくお願い致します!」
かみじょう「わかりました! 大活躍して是非とも一緒に地元吹田を歩きましょう!」
菅原投手のリップサービスなのかもしれないが、一つ約束を交わした。