残念なご欠席も

 そんなスケジュールの中で、残念なご欠席もあった。休養日明けの27日の午前、両陛下はバッキンガム宮殿でチャールズ国王夫妻にお別れのご挨拶をなさった後、日本に関する展示会を開催していた「V&A子ども博物館」をご視察。しかし、午後にエリザベス女王とその夫が眠るウィンザー城の墓に供花される天皇の隣に、雅子さまのお姿はなかった。前出の君塚氏が話す。

女王の墓のあるウィンザー城でもお一人

「天皇陛下は15歳の時からエリザベス女王とお付き合いがあり、学生時代の英国留学の際も女王から助言を受けるなど、ご親交が深かった。それに比べ、雅子さまは女王と面識がない。その点で、供花という行事において、両陛下の間で少し温度差があったかもしれません。ただ、国際親善のためには、両陛下で臨まれるのがベストでした」

雅子さまの“本当のご体調”

 カメラの前でお見せになる晴れやかな表情から、ついご快復を期待してしまうが、その実態は「いまだご療養中」なのだ。雅子さまの“本当のご体調”はというと、

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「適応障害でのご療養生活がすっかり『通常』になっています。雅子さまはかねてより、夜遅くまでネットサーフィンをなさるなど“夜型生活”とされてきましたが、それは現在も同じ。皇居内での夜のご散策も続いています。最近では、宮中祭祀や勤労奉仕団への会釈に参加されないことが常態化しています。開始時間があらかじめ定められた式典と違い、展示会のご覧など時間に融通が利くおでましの際には、基本的に午後の時間帯で調整されます」(別の宮内庁関係者)

出発前のお声がけもできない

 ご快復の兆しが全く見えない雅子さまのご体調。その配慮が優先となるあまり、天皇皇后を支えるはずの侍従職とも“溝”ができつつあるという。

「本来であれば、身辺のお世話をする内舎人や女官が出発前に『お時間です』と声をかけるのですが、雅子さまにはそれさえも出来ない。お声がけそのものが雅子さまのプレッシャーになってしまうかもしれないからです」(同前)

 その結果、雅子さまが到着するはずの時間に遅刻されることも多いというが、

「雅子さまに配慮してお声がけをしないというのは、天皇陛下のご意向でもある。そのため侍従職や宮内庁では、必要以上に雅子さまに配慮することになり、気遣いがどんどん過剰になっています」(同前)

 国民は、お二人の晴れやかな笑顔を拝見する機会が増えることを祈っている。