今年1月以降、「週刊文春電子版」で6回にわたって報じてきた、「ハズキルーペ」で知られるHazuki Company会長で武蔵野東学園(東京都武蔵野市)の理事長・松村謙三氏(65)をめぐる問題。6月21日には自身の運営する高等専修学校の女子生徒から、松村氏への非礼を詫びる謝罪文の提出を強要したとして強要罪で刑事告訴され、即日受理されるなど、学園をめぐる混乱は加速している。

武蔵野東学園(HPより)

保護者たちが上申書を提出

 そんな中、この刑事告訴に新たな展開があった。学園関係者が明かす。

「8月8日、女子生徒の保護者とは別の、武蔵野東学園に子供を通わせる複数の保護者から、上申書が郵送で提出され、受理されたのです。この上申書で訴えられているのは、女子生徒の告訴の正当性。さらに、松村理事長のこれまでの専横ぶりについても記されています」

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 そのうちの1人が提出した上申書には、こう記されている。

Hazuki Companyの松村謙三会長 ©時事通信社

〈学園理事長である松村謙三氏が学園の経営において私物化を図り、公正な教育環境の破壊を招いているとの深刻な懸念があります〉

〈松村氏は学園内の保護者や生徒の意見を尊重せず、保護者の声を無視していると感じています〉

 学園をめぐる問題は留まるところを知らない。「週刊文春」の取材で、5月下旬に行われた武蔵野東小学校の3年生の宿泊学習をめぐり、松村氏の指示がきっかけでクラス担任を務める女性教諭が休職に追い込まれていたことも明らかになった。

週刊文春電子版」では上申書の詳細に加え、この「女性教諭休職事件」の経緯や、保護者やOBが債権者である学園債をめぐる松村氏の新たな動きについて詳報している。

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