「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長(65)。現在、松村氏が副理事長を務めているのが、武蔵野東学園(東京都武蔵野市)だ。

武蔵野東高等専修学校(同校のFacebookより)

週刊文春 電子版」では、松村氏が昨年12月、同学園の中学校の保護者会で「私は日本の隠れた富豪」「私を批判することは差し控えて!」などと絶叫していたことを、実際の音声とともに報じた。

 だが、こうした松村氏の“過激発言”は生徒に対しても投げかけられていた。

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 それは1月10日、学園の高等専修学校で開催された「校則見直し会議」での出来事だった。同校の生徒が語る。

「子どもの意見を尊重」とはかけ離れた発言が

「冬休み前に担任の先生から、『校則を見直すための会議を行う』と言われ、希望者が参加できるとのことでした。松村副理事長が『こども基本法』に基づいて、なくしたほうがいい校則を生徒からヒアリングするという話でした。撤廃せずに残したほうがいい校則があれば、そうした意見も出していいとも伝えられました」

 2023年4月に施行された「こども基本法」は、子どもの意見を尊重したうえで厳しすぎる校則の見直しを進めることを学校側に呼びかけている。この法律に基づいて「校則見直し会議」開催を呼びかけたという松村氏。だが、実際に行われた会議は、「子どもの意見を尊重する」という法律の精神とはかけ離れたものだったという。