国土交通省が管轄し、航空管制官などを養成する日本唯一の教育訓練機関である航空保安大学校。同校で教鞭を執る40代教官の男女の「W不倫関係」を示す証拠メッセージが流出し、同校が関係者に聞き取り調査を行っていたことが「週刊文春」の取材でわかった。流出したメッセージの中には、学校施設内で不適切行為に及んでいたことを示唆する内容も含まれていた。
40代教官の男女が施設内で不適切な行為
「週刊文春」が、「教官のW不倫騒動」について学校側に問い合わせると、「当校の教官のLINEアカウントから多数の画像が投稿されたことは把握しており、関係者への聞き取りなど、事実関係の確認を行っている状況です」と回答。
小誌が問い合わせを行った後の8月27日午後、国土交通省は「職員の懲戒処分について」と題するプレスリリースを出し、同省が管轄する航空保安大学校の40代教官の男女が施設内で不適切な行為をしたとして戒告処分にしたと発表した。
◇◇◇
300通以上の赤裸々なトーク画面が流出
事件は管制官を養成する機関である「航空保安大学校」で起こった。
「保安大は関西国際空港の近くにあり、国家公務員試験を合格した学生らが、座学や実習を通じて管制業務の基礎を学びます。教官は現役の管制官で、本物の機器を模したシミュレーターも整備され、学生は現場を想定した訓練に励んでいます」(国交省職員)
教官や学生が連絡用に使うLINEグループに、男性教官Aと女性教官BのSNSのトーク画面でのやりとりが大量にアップされたのは今年のゴールデンウィークのことだった。