「キューバに近い、ドミニカ共和国出身のルイス・フランシス通訳兼ブルペン捕手(48)です。広島カープの練習生として2年プレーした後、裏方へ転身。広島の松田(はじめ)オーナーから語学学校の費用を出してもらい、日本語を習得しました」(球団OB)

 ドミニカでの外国人選手発掘に注力していた中日・森繁和コーチ(当時)の要請を受け、2007年に中日へ。助っ人外国人の教育係も兼ねるようになった。

昨年は最下位に沈んだ中日の立浪和義監督 ©時事通信社

「郷に入っては郷に従え」が口癖の“面倒見の男”

「面倒見もよく、キャンプや遠征先では助っ人外国人を食事へ連れ出すことも。日本文化のみならず、日本プロ野球界で明文化されていない“暗黙のルール”を教えるのも彼の役目です。口癖は『郷に入っては郷に従え』で、ライデルにも『チームの和を大事にしろ』『頑張ればちゃんと給料は上がる』と励まし続けてきた。ライデルが日本で伸び伸びと活躍できたのは、ルイスの存在が大きい」(同前)

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 守護神を育て上げた中日だが、前出の球団関係者は「ソフトバンクや巨人などとのマネーゲームには太刀打ちできない」と嘆く。チーム成績に目を転じれば、現在リーグ5位で、球団史上初の3年連続最下位の可能性もちらつく状況だ。泣きっ面に蜂となるのか。