広島や栃木を中心に全国で動物愛護活動を展開している、NPO法人「犬猫みなしご救援隊」代表の中谷百里氏(62)が、ブリーダー業の女性を強い口調で脅し、宇都宮地裁から「強迫行為に違法性がある」と判決を下されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
石田ゆり子がエールを送る「動物愛護のカリスマ」
中谷氏は広島県広島市出身。高校卒業後は水商売の道に進み、フィリピンパブなどを経営した異色の経歴の持ち主でもある。2013年には広島市動物愛護センターに収容された猫たちの引き取りを始め、広島市の“殺処分実質ゼロ”のきっかけを作るなど、「動物愛護のカリスマ」として知られる人物だ。
「そんな中谷氏の活動には、女優の石田ゆり子(54)もエールを送っていました。石田は飼い主のいない犬と猫の医療費を支援する『ハナコプロジェクト』を立ち上げ、理事として活動している。
ハナコプロジェクトで代表を務める山田あかね氏はテレビディレクターで、中谷氏を取り上げた『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の放送回のナレーターに石田を起用。この放送回はのちに山田氏の著書として書籍化され、石田が『中谷百里さん、あなたに教えられました』と帯文を書いています」(動物愛護活動に詳しいジャーナリスト)
石田は自身のインスタグラムで、中谷氏をこう賞賛している。
〈動物と人間社会の間にある誰もが目を塞ぎたくなるような現実に中谷さんはいつだってまっすぐに体当たりで切り込んで行く。彼女の人間力は人を動かす〉(2018年6月2日付)
石田の盟友とも呼べる動物愛護のカリスマ。そんな中谷氏には“裏の顔”があった。それは2021年、当時79歳だった栃木県在住のブリーダー女性宅でのこと。「週刊文春」が入手した動画には、中谷氏がブリーダー女性にこう言い放ち、あることを強要する様子が鮮明に映っていたのだ。