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一際大賑わいの稲葉の実家、「イナバ化粧品店」

 そんな津山市内で一際大賑わいだったのが、稲葉の実家でもある「イナバ化粧品店」。母・邦子さんは、87歳を迎えた現在も店に立つ。「ライブの前後には1日に3、400人ものファンが来店した」(店のスタッフ)。平時も客足は途絶えず、信用調査会社の企業レポートによれば、ここ数年の売上高は1億円超を記録している。

 店舗の公式インスタグラムでは、邦子さん自ら化粧品の紹介やライブ配信を行う姿も。そんな名物ママに小誌記者も話を聞くべく取材を申し入れたものの、

「ごめんね、喉が痛くってとても無理」(邦子さん)

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 なんともバッドなコミュニケーションである。それではと、化粧品店の代表取締役を務め、市内で和菓子店「くらや」を経営する稲葉の実兄・伸次さんに話を聞いた。化粧品店の繁盛ぶりについては、

「うちは特殊な事情がありますから。地方から来るお客さんでもリピートしてくださる方が多くて。普通じゃありえないですよね」

 和菓子店では稲葉にちなみ、「178」の焼印が入ったどら焼きセットも販売されている。

「せっかくたくさんの方に来てもらうので、お土産になるものを、と。今年の夏は特に買っていただけた」

唯一、貢献度「ZERO」なもの

 地元でも稲葉効果は絶大だが、唯一、貢献度「ZERO」なものが。津山名物のB級グルメ・津山ホルモンうどんだ。じつは伸次さん、「津山ホルモンうどん研究会」の副代表でもある。過去の取材には、ホルモンうどんを宣伝する曲の制作を稲葉にお願いしたとも語っている。結局、どうなりました?

「作ってもらえてないですね(笑)。なので独自で作りましたよ」(伸次さん)

 今後PRソングの制作予定はあるのか、稲葉の所属事務所に尋ねてみたものの、

「予定はございません」

 と断固拒否。

 ゼンブは無理でも、イチブだけでもお願いしたい。