好きな作品だと『HUNTER×HUNTER』とか、『美少女戦士セーラームーン』とか、『20世紀少年』。友達の家で読んだ種村有菜先生の漫画からも影響を受けていると思います。アニメでは、『美少女戦士セーラームーン』とか『魔法騎士レイアース』が好きでした。『魔法騎士レイアース』は龍咲海ちゃんというキャラクターが好きで、レンタルビデオ屋で何度も借りましたね。CLAMP先生は世界観と美術が神です。
――最近読んだ漫画で印象的だったのは?
ふせでぃ 『ドラゴンボール』です。少年漫画の勉強がしたくて、改めて全巻揃えたんですけど、2日で読み終わりました。アニメも面白いですが、マンガはその2000倍面白かったです!
構図とか絵の描き方も勉強になりましたが、何よりキャラクターですよね。ベジータに「王子!」ってときめいていました。あの作品はロジックだけでなく、鳥山明先生の天性の力を感じて改めて尊敬しました。
「面白い原作が描けるようになりたい」
――漫画を描くときのモチベーションは?
ふせでぃ ネームと作画で違います。ネームは、できれば人が見たことがないものを目指したい。一方、作画は自分が楽しむっていうのを大切にしています。絵を描くことが好きなので、逆にそれがつまらなくなるときついはずですね。
キャラクターも大切で、前作の『悪いのはあなたです』では主人公が不倫に巻き込まれる受け身タイプだったので、自分からバズりに行く行動派のキャラクターを主人公にしました。
――ふせでぃさんの初期の漫画作品は人の心の機微が中心でしたが、最近はストーリーにも重心が置かれた印象があります。どういう変化があったのでしょうか。
ふせでぃ 面白い原作を描けるようになりたい。その一心ですね。
自分の幅を広げるために流行っている作品はできるだけ観るようにしています。最近だとNetflixドラマ『地面師たち』とか劇団四季の『美女と野獣』とか。なるべくお金を使って自分の感情を動かしています。