静岡・河津町の2つの動物園で、女性が園内のコンセントに黒テープを貼る迷惑行為を行った。園は、警察に被害届を提出したという。
「コンセントの位置を把握しているのも怖い」
被害があったのは、カメやトカゲなど様々な動物とふれあうことが出来る、静岡・河津町にある動物園「iZoo」だ。動物園に女性が現れたのは開園してすぐで、防犯カメラには犯行の一部始終が映されていた。
9日午前9時半頃、ひとりで現れた長い髪に花柄のミニスカート姿が特徴の女性。被害に遭った白輪剛史園長は「カメラで見た感じだと、40歳前後かな」と話す。
歩き回るカメを横目に、持っていたバッグをゴソゴソし始め、しゃがみ込んだと思いきやすぐに立ち上がりその場から離れようとした。その際、右手には黒いものが握られていた。
白輪園長は「クロテープが貼られていた。いま82カ所です。開園してから12年間でこんなこと初めてですよ。コンセントの位置を把握しているのも怖い」と話す。
女性はその後もあちこちでペタペタテープを貼り続けた。この動物園だけで、展示スペースからトイレに至るまで被害は82カ所、時間にして1時間ほどテープを貼って回ったとみられる。女性はその後、車で立ち去った。この異様な光景を目の当たりにした白輪園長は「いたずらのはんちゅうを超えていると思うんですよ」と怒りをにじませた。
車で約20分…「KawaZoo」でも同様の被害
しかし、女性の異様な行動はこれだけではなかった。
同じ日に再び目撃されたのは、iZooから車で約20分離れた、カエルをメインに展示する「体感型カエル館 KawaZoo」だ。 KawaZooの防犯カメラが捉えたのは、腰まで伸びた長い髪に花柄のミニスカートで、テープを貼りまくっていたとみられる女性のようだ。
KawaZooへ移動すると、女性は再びテープを貼っていった。
女性は、バッグを抱えて出てくると、カメラに背を向け、何やらゴソゴソすると、前屈みになり手を伸ばした。その後、辺りをキョロキョロと見渡すと、次のコンセントを探しているのだろうかウロウロと歩き回った。
女性は動物園には約15分滞在し、コンセントばかり7カ所に黒いテープを貼ったものとみられる。被害を訴える園長は、警察に被害届を提出したという。
（「イット！」 9月23日放送より）
沢辺 有司
「週刊文春」編集部
上田 泰己
