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 由美子は号泣して謝罪。事件後、市は4人の遺体を火葬し、由美子は「必ず引き取りに行く」と約束した。

犯人も知らなかった「新事実」

 だが、警察の捜査で由美子も知らなかった新事実も明らかになった。

 乳児の存在を誰にも知らせず、自己の支配下に置き続けた場合、その行為は「葬送義務違反」という遺棄行為が継続しているとみなされる。つまり、死体遺棄の時効は成立しない。今回の事件も墓場まで持っていった方がよかったのかもしれないが、由美子にはせめてもの良心があったことが救いだろう。