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東郷平八郎の「かっこよさ」
太田氏は真之へのシンパシーを語る一方、作中における東郷平八郎の「かっこよさ」にも言及した。
「作中では東郷平八郎がどんどんかっこよく感じられてきます。ウラジオストクに向かうバルチック艦隊を、対馬海峡で迎え撃つと彼は決断する。航路としては津軽海峡を通るコースも考えられ、大多数の幕僚が津軽海峡に艦隊を移動させるべきと主張する中、東郷はどの海峡を通ってくるかという問いに、『それは対馬海峡よ』と言い切る。〈東郷が、世界の戦史に不動の位置を占めるにいたるのはこの一言によってであるかもしれない〉と司馬さんは語ります。これが司馬節だなと」
その他、番組内では連合艦隊の旗艦「三笠」と『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場するアルカディア号との共通点や、日本海海戦における「丁字戦法」の是非、『坂の上の雲』では愚将のように描かれる乃木希典の実像などが話された。
「文藝春秋 電子版」では、計100分におよぶ番組「“ミリオタ目線”で『坂の上の雲』を分析してみた」(前編)、「『坂の上の雲』の“日本海海戦”をマニアック解説」(後編)のフル動画を配信している。
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【フル動画】小泉悠×太田啓之「“ミリオタ目線”で『坂の上の雲』を分析してみた」(前編)