手に入れたアメリカンスクールバスの大きさは?
――どんな方が出品を。
コージ 広島の方で、スクールバスを3台も持っていて。電話をしてみたら、その方は廃校になった小学校を買って、そこでなにかやろうとしていて、趣味のものを整理したくていろいろ売り出しているということで。そのひとつがスクールバスだったと。で、電話で意気投合して、そのまま個人売買でスクールバスを譲ってもらったという。
――手に入れたアメリカンスクールバスは、どこのメーカー?
コージ シボレーのバンで、シェビーバンと言われるフルサイズバンの1987年式ですね。それをスクールバス仕様にしてあって、長さが5.4m、幅が2.4m、高さが2.6mあります。
さあや アメリカンスクールバスもサイズがあって、コージさんが買ったのは一番車体が短いベリーショートってサイズで。ベリーショートは窓が4個で、一番長いのだと窓が8個になって、車体の長さが倍なんですね。
検索しまくって、車中泊できるようふたりで改造
――アメリカンスクールバスは、ネットオークションではけっこう出品されてるものですか。
コージ 僕が見つけた以降は出てないので、ほんとにたまたまのタイミングだったんじゃないですかね。見つけたときは「あー、あったー!」って感じで。中古車屋さんのサイトにはいくつか載ってたけど、それよりも50万円近く安かったのも嬉しくて。189万円で購入しました。で、受け取りは船便で広島から川崎港まで送ってもらって。
――おふたりで、車中泊できるように改造したわけですよね。
コージ ほかの人の手をまったく借りず、ふたりだけでやりました。
さあや やり方とか雰囲気とか、ググりまくったよね。
コージ YouTubeやらGoogleやら、検索しまくりました。ただ、僕は工作がすごい得意で。電子工作にはなるんですけど、エレキギターのエフェクターとか作ったり。なんでも自分で作っちゃおうかなってタイプで。
だから、ハンダや電子回路は余裕ですし、自分の美容室の店舗なんかでも、普通だったら大工さんに造作してもらうような建具とか家具とか自分でやっちゃってたりしたので。木工とか、電気の配線とか、バッテリーを組むとか、そうしたもののスキルは全般的にあったという感じ。
――かなり作り込んだ車内ですが、徹底的に凝る予定ではあったのですか。
コージ 当初は僕ひとりで旅に出るつもりだったんで、席を外して、寝袋とポータブル冷蔵庫ぐらいを積めばいいかなぐらいに考えてたんですよ。でも、彼女も行くと言ったので、「じゃあ、ちょっとしっかり作ろうか」となって、なんかイイ感じの車内になったんですけど。
――さあやさんも、DIYがお好きで
さあや 全然。だけど、コージさんに言われるがままに一緒に作業したら、こんなになりました。私もそんなにぶきっちょなほうじゃないし、やってるうちに夢中になって。