さあやさんの意見が反映された内装
――内装はさあやさんの意見が反映されているそうですが。
コージ 彼女からイメージをヒアリングしましたね。
さあや でも、だいたい決まってはいました。コージさんが図面を引いて、「こっちにベッドを置いて」とかも決めてあったので、私は家具の色や形なんかを意見して。
――内装をめぐって意見がぶつかることは。
コージ ぶつかりはしなかったけど、クローゼットを作るかどうかは、だいぶ悩みましたね。彼女は、服をいっぱい持っているので。タンスみたいなものはスペース的に置けないので、吊り戸棚をたくさん作って解決しましたね。
さあや 車内の色は、基本的に白にして。べつに私もそんなにセンスがあるとかじゃないんで、白にしとけば間違いないだろうって。
――居住部分用のバッテリーも積んでいますよね。
コージ キャンピングカーのサブバッテリー、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーというのをたくさん積んでいます。さらに屋根には100ワットのソーラーパネルが10枚載っていて。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが1万ワットぐらい、ソーラーパネル10枚だから合計1000ワット。といっても、理論値で1000ワットなので、晴れている日で850ワットの入力ですかね。
まぁ、余裕ですね。暑い日はクーラーで600ワットぐらい使うけど、ソーラーパネルだけでカバーできるし。
さあや でも、夜が充電できないからね。
コージ そうそう。
車体費と同じくらい改造費がかかった
――大変だった作業は、ありましたか?
さあや エアコンじゃない?
コージ ソーラーパネルかな。ソーラーパネル10枚で1000ワットだから、けっこう電圧が高くなって危険じゃないですか。たとえば、家でそれぐらいのパネルを設置するとなると電気工事士の免許が必要になるけど、車で工事する場合は免許はいらないんですよ。でも、感電して死にたくないじゃないですか(笑)。
だから、パネルのメーカーとやりとりして、10枚を並列にするか、直列にするか、どう組み合わせると、出力はどれくらいになるのか。施工の順番はどうしたらいいのか。けっこう綿密に相談させてもらって設置しましたね。なので、ソーラーパネルに関しては考える時間が長かったという。
――DIYとはいえ、改装費もそれなりに掛かっていそうですね。
コージ 全然かかっています。バッテリーとソーラーパネルだけで、50万ぐらいいってる。合計で車体くらいですかね。