9月場所で2度目の優勝を果たし、昭和以降、最速で大関に昇進した大の里(24)。大関昇進後初めてとなる「週刊文春」のインタビューを受け、二所ノ関部屋入りからの相撲人生を振り返った。来るべき綱取り、故郷・石川県への思いについても語っている。
「唯一無二」という言葉に込めた思い
「大関の地位を汚さぬよう、『唯一無二』の力士を目指し、相撲道に精進します」
9月25日、二所ノ関部屋で行われた大関昇進伝達式。大の里(24)は力強く口上を述べた。伝達式で使った「唯一無二」という言葉について、本人が明かす。
「『唯一無二』には『これ以上の存在はいない、そんなお相撲さんになる』という意味が込められています。秋場所で優勝して、高校時代の恩師である村山先生に相談をして決めました」
恩師とは、大の里が相撲留学した新潟県立海洋高校の前相撲部監督・村山智明さん(45)のこと。唯一無二の四文字は、故郷の石川県津幡町に住む父の中村知幸さん(48)が我が子に込めた願いでもある。
「村山先生から父が大切にしているその言葉を提案されて、ピッタリだなと。土俵の上だけでなく、応援してくださる方や相撲を見ている子供たちも『自分たちは唯一無二の存在だ』と気付いてほしいと思っています」
「順風満帆に見えるかもしれないですが…」
元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方(38)が師匠を務める部屋に入門して1年半。今年初場所で新入幕。以後の快進撃は周知の通りだが、大の里はこう続ける。
「順風満帆に見えるかもしれないですが、場所ごとに悔しい負けを経験し、親方と稽古を積んで、段階を踏むように壁を一つずつ越えていきました」
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11月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、大の里インタビュー完全版を掲載、11月7日(木)発売の「週刊文春」でも2ページにわたって報じる。インタビューの中で、大の里は将来の綱取り、「信は力なり」を座右の銘にした意外な理由、オフの過ごし方、師である二所ノ関親方への思いなどについて赤裸々に明かしている。
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