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「もうつばさの党は終わりだ。後は…」

 4月の補選でタレントの乙武洋匡候補に不倫疑惑について問いかけ、応援演説にかけつけた小池百合子都知事には「学歴詐称」を問いただす。さらには立憲民主党などの候補の選挙カーを追い回した行為などが選挙妨害にあたるとして起訴された3人。刑事裁判に詳しい弁護士は、「黒川らの主張は荒唐無稽ともいえません。選挙での表現は、表現の自由の中でも特に尊重されるべきものですから。代理人に就いた趙誠峰弁護士は刑事弁護のビッグネーム。その指南もあったのでは」と推測する。

 幾多の無罪判決を勝ち取っているだけでなく、捜査当局と激しく闘うスタイルでも知られる趙弁護士。

「今回の事件でも、保釈が認められなかったことで黒川が7月にあった都知事選で十分な選挙活動ができなかったなどとして国を提訴した」(同前)

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 ただ、永田町関係者の目は冷ややかだ。

「無罪を争って裁判が長引けば、それだけ選挙に出て勝つ可能性も減る。もうつばさの党は終わりだ。後は選挙手法を真似する変な輩が出ないことを祈るだけ」

 折れたつばさが再び羽ばたくことはなさそうだ。