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「BTSに会わせる詐欺」で4000万を騙し取る
それが、ヒカルも告発した「著名人に会わせる詐欺」だ。代表的なのは著名な韓流アイドルグループ「BTS」の名前を使ったものである。東谷のアパレル会社がグッズを手がけることになり、彼に航空機代とホテル代などを支払えば会わせることができる、というのが騙し文句だった。東谷を信じ込んだファンたちは、言われた通りの金額を振り込んでしまう。ところが出国予定日直前になって突如、旅行は中止になったと連絡が入る。その後は曖昧な形で返金をほのめかしながら徐々に連絡は途絶えていく。
この「BTSに会わせる詐欺」には、報じられているだけでも20人以上の被害者がおり、被害総額は4000万円に達している。後に、東谷は当時の人脈を駆使すればBTSに会わせることが可能であり、嘘をついていたわけではないという趣旨の弁明をしている。しかし、そこでも具体的な根拠は何一つ示されていない。結局、この金もギャンブルに消えていった。
ヒカルに対して、架空の事業をでっちあげ、金を騙し取るという手口の詐欺行為もあった。ユーチューバーの告発によって東谷の所業が実名とともに明るみに出たとき、彼が抱える借金の総額は3億円に達していた。ネット上では、実家の住所まで晒され、嫌がらせを受けた。精神的に追い詰められた東谷は、知人に自殺をほのめかすメッセージを送ったという。
追いこまれた東谷が講じた最後の一手が、ドバイに逃亡したうえで、20年以上のアテンド業を通じて知り尽くした芸能界の裏事情を赤裸々に明かす暴露だった。
