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「(給与遅延の)理由は見て分かるように、生徒がほとんど入ってこなくなった。広告宣伝でお金を大量に使い、ネットで集客するという時代に乗り遅れて、結局にっちもさっちもいかない状態になった。今までは現金商売で銀行から借りることをしてこなかった。そして今は現金がかすれてしまい、もう日々の支払いにも困っている状態。これ、正直に言っています」

「明日からのことはみなさんにお任せします」

 給与の支払いが遅れる原因は「現金商売」で、銀行から融資を受けるのを渋ってきたからだと説明。

「こういった事態に陥ったのは全て私の責任です。明日までに(支払いが)間に合わないのは断腸の思いです。何とか(12月)30日まで、待っていただければと思います。会社と一緒にずっとやり続けるつもりで、頑張ります」

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 と、自身の経営ミスを謝罪しつつも、こんな本音を吐露していた。

「前の経営者の負債を抱えながらやってきたことも一つの原因でもある。金融機関への交渉も進めています。『信用できない』『これ以上は働けない』と思うのなら仕方ない。明日からのことはみなさんにお任せします」

ニチガクHPより

「全て私の責任」「経営ミス」と弁明してみせた江藤氏。だが、この説明会が行われた時点で、江藤氏は日本学力振興会の代表取締役ではなくなっていた。

「実は昨年10月1日に、江藤氏から西山剛氏に代表取締役が代わっていたのです。今回の破産騒動が公になったのち、テレビ朝日が運営会社の社長に直撃取材していましたが、この時カメラの前に立ち、『こんなところで投げ出せないですよ、受験生の目の前で。せめて受験が終わってからとか、春。ただ僕の一存じゃどうにもできなかった。僕は経営とかお金の件に関しては、全く分からないんですよ。力及ばず本当に申し訳ないとしか言いようがないですね』などと答えていたのが西山氏です。