立ち食いそば屋のサイドメニューといえば、関西大阪なら「かやくご飯」が定番だ。阪急梅田駅にあった「阪急そば(現若菜そば)」の「かやくご飯」はうまかったし、難波の「天政」のそれも粋な味わいだ。
しかし、東京では「かやくご飯」はあまり見かけない。不思議である。その代わりにあるのが「ミニかき揚げ丼」や「ミニ天丼」だ。東京近郊では天種を多種類置くところが多く、玉ねぎやにんじん、干しエビなどが入った「かき揚げ」も自家製のところが多い。そのことが背景にあると考えられる。
そこで今回は、東京近郊の立ち食いそば有名店の「ミニかき揚げ丼」「ミニ天丼セット」を2か月以上かけて調査してみた。ポイントは次の3点。
- がんばっている値段設定
- えび天の存在の見え隠れ
- 天種の種類や面白い作り方
それでは、この時期おいしい「ミニかき揚げ丼」と「ミニ天丼セット」の世界へ冒険スタートだ。
名代富士そば秋葉原店の「ミニ天ぷら三種天丼セット」:3つの天ぷらがうれしい
まずは名代富士そば秋葉原店を訪問して「ミニ天ぷら三種天丼セット」680円をいただいた。
ふつう、ミニ天丼ではかき揚げだけがのることが多いのだが、こちらではミニかき揚げ、かぼちゃ天、ナス天がのる。どんつゆはだくだくではなく、あっさりした塩梅。小腹が空いている時にはちょうどいい量だ。他にも海老天が2本のった「ミニW海老天丼セット」860円もある。「ミニいか天丼」、「かき揚げ丼」、「紅しょうが天丼」などを販売している店もあるようだ。
天丼セットのラインナップ
ミニ天ぷら三種天丼セット 680円 ミニかき揚げ、かぼちゃ天、ナス天
ミニW海老天丼セット 860円 海老天が2本
どんつゆ:あっさりめ