「どんな理由があろうと亡くなって良い訳がない。容疑者の男には怒りを感じます」

 伊豆大島の砂浜で高瀬静香さん(37)の遺骨が発見された事件。高瀬さんを知る男性は言葉少なにこう語った――。

柳瀬宗達容疑者(SNSより)

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大島のラウンジで柳瀬容疑者と出会い…

 社会部記者の解説。

「死体損壊と死体遺棄の容疑で逮捕されたのは高瀬さんと交際していた柳瀬宗達容疑者(45)。容疑を認めており、死亡の経緯については『自宅にいたが気づいたら自殺していた』と供述。その後、『遺体を焼いて、のこぎりで切断し、袋に入れて海に捨てた』とも話しています」

 島内で畳店を経営する柳瀬と高瀬さんが出会ったのは2020年頃。高瀬さんは全国の観光地を渡り歩いて、住み込みで働く『リゾートバイト』で生計を立てていた。

亡くなった高瀬静香さん

「北海道出身で以前は利尻島や八丈島、徳之島でも働いていた。明るく、言いたいことははっきり言うタイプでした。大島のラウンジで勤務していたときに客として来店した柳瀬と付き合い始めた」(高瀬さんの知人)

 高瀬さんは事件直前まで静岡県下田市のスナックで勤務していた。同店関係者が話す。

「高瀬さんから求人サイトを通じて応募があり、2024年8月から10月末までの予定で働いてもらっていた。『9月9日から1週間休みをください』と言われた。行き先などは聞いていませんでした」

 高瀬さんは熱海市からフェリーに乗船し、大島に向かい、柳瀬に会いに行った。同月12日から友人と沖縄旅行に行く約束があったが合流場所に現れず、行方がわからなくなっていた。

「9月末頃、高瀬さんの友人から店に『連絡が取れない』と電話があった。警察に相談するというので私も協力する旨を伝えた。店の寮に住んでいたのですが荷物もそのまま残されていた」(同前)

 高瀬さんの人柄についてこの関係者が振り返る。