「島で二人の関係は知れ渡っていました」
「ムードメーカー的存在で盛り上げ上手。しっぽり飲みたい人にはゆったり付き合ってあげて、どんなお客さんの席に付けても評判でした。ダイビングのフィンを持つほど『海が好き』と言っており、それで下田を選んだのかなと思った」(同前)
高瀬さんと柳瀬の関係は道ならぬ恋だった。柳瀬は高校卒業後、畳店を継ぐために本州の畳店で修行。その頃に出会った女性と結婚し、二人の子どもがいる。約10年前に店を継ぐため柳瀬は島に戻ってきたが妻と子どもは埼玉県に残った。
「宗達は自宅の2階に高瀬さんを居候させていた。二人で帰っていく様子を何度も目撃されているので島でその関係は知れ渡っていました」(柳瀬の友人)
二人が出会った大島のラウンジのオーナーが話す。
「島で『宗達と高瀬さんが付き合っている』という噂を聞いて高瀬さんに確認したんです。『女房と子どもがいるんだから本気になったらダメだよ』と注意した。けれど『付き合っていないですよ! 仲間で付き合っているだけです』とそのときは否定していました」
柳瀬はこんな計画も練っていたという。
「宗達は『仲間と一緒にお店をやる。同級生たちの溜まり場を作りたい』と話していた。高瀬さんと一緒に計画していたかはわからないけれど、スナックでもやろうとしていたのかな」(同前)
「周囲が心配するほど、宗達にのめり込んでいた」
男女関係は一度切れかかっている。
「2023年9月頃、柳瀬から大島署に男女間トラブルについて相談があった。これを機に高瀬さんは一度島を去ったが、関係は続いていた。2024年5月にも柳瀬が『(高瀬さんから)しつこく電話が来る』と相談していた」(前出・社会部記者)
前出とは別の知人が話す。
「高瀬さんは周囲が心配するほど、宗達にのめり込んでいた。埼玉に住む奥さんの写真を撮って宗達に送ってきたり、両手に包丁を持ってガムテープでぐるぐる巻きにして家に来たり、警察沙汰にもなっていた」
更なるトラブルについて前出の柳瀬の友人が証言する。
「宗達が別れを切り出したとき、高瀬さんから『奥さんに関係をバラすぞ』と脅され、毎月4万円を請求されていると本人から聞きました。『いつまで払えばいいのか……』と不満げに話していました」
二人の間になにがあったのか。そして高瀬さんはなぜ亡くなったのか。捜査はいまも進められている。
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