「女性キャストが刺されたことにはびっくりしましたが、お店が『X』だったと聞いて『やっぱりか』と思ったのは事実です。『X』は“ガチ恋営業”で有名なソープランドで、お客さんが女性キャストにハマってストーカー化したり、昔も女性キャストが殺されたことがあると聞いていたので……」(吉原の風俗店で勤務経験がある20代女性)

 ゴールデン・ウィークさなかの5月5日、東京都台東区の風俗街「吉原」の風俗店で、女性従業員が接客中に客の男にサバイバルナイフのようなもので刺されて死亡する事件が発生した。

事件が発生したソープランド「X」 ©文藝春秋

 事件が起きたのは、1970年から営業する老舗ソープランドとして知られる「X」。料金は110分で6万7500円で“高級店”と呼ばれる価格帯の店だった。当然女性のレベルも高いが、死亡した女性従業員はその中でも予約困難な人気嬢だったという。

ADVERTISEMENT

「『X』のガチ恋営業にハマった男性の仕業では……」

 事件の顛末を、全国紙の社会部記者はこう説明する。

「『X』の男性従業員が『女性が男性客に刺された』と通報したのが5月5日の午前11時20分頃でした。救急車が駆けつけると個室内の風呂場で30代の女性従業員が首と腹から血を流して倒れていて、病院に搬送されたものの約1時間半後に死亡が確認されました。

腹部などを刺されて死亡した女性キャスト 本人Twitterより

 女性と一緒に個室内にいた30代の男も自ら腹を刺し、廊下で倒れていたところを男性従業員に発見されています。こちらは命を取りとめており、回復を待って殺人容疑で逮捕される見通しです」

 女性は左首と右腹を刺されており、腹部の刺し傷は内臓まで達していたという。男が女性を刺した動機はいまだ不明だ。

 だが同業者の間では「『X』のガチ恋営業にハマった男性の仕業では……」という噂が囁かれている。吉原の風俗店に勤務した経験がある20代女性が明かす。

「『X』は女性キャストが男性客の恋人のように振る舞う“色恋営業”が有名で、女性キャストにハマってしまう“ガチ恋”客が多いことで有名でした。高級店だけあって実入りもいいんですが、その営業方法がイヤでXを避ける女の子もいたくらいです。もちろん何があっても人を刺しちゃダメなんですけど、“色恋営業”してたらストーカー化するお客さんが出るのは予測できるというか……」