通っていた学校は…
澁谷 これまで聞かれなかったから公表はしてないんですけど、麻布にある東洋英和女学院です。DMM系のAVメーカーを牛耳ってるWILLっていう会社のすぐそばです。業界に入ってから、こんな近くにAVの制作会社があったのかとびっくりしました。
――デビュー当時は地方出身にしていましたけど、ご出身は東京なんですよね。
澁谷 生まれたのが千代田区一番町で、そこから目黒区、品川区と移りました。だから学区的にはちょっといい感じのところかもしれませんね。
――お母様は主婦業を？
澁谷 そうです。母は短大を卒業して、少し芸能っぽい仕事もしたけど、子どもが生まれてからは完全に専業主婦になったようです。九州の大分出身で、そういう土地柄もあるのか、「男性が稼いで女性が支える」みたいなゴリゴリの昭和の考え方を持っている人です。 私は小さいときから「あなたもお父様みたいな男性を見つけて支えなさい」とよく言われました。「お父様・お母様」って言わせたいタイプの親でしたね。
――ご両親をそう呼んでいたんですね。
澁谷 幼稚園まではすり込まれたままそう呼んでましたけど、同級生から「なんかおかしい」と笑われたので矯正しました。兄のことも「お兄ちゃま」と呼ばされて。多分、母の中でこれがお嬢様のしゃべり方だっていうのがあったんでしょうね。母は方言を出さないようにしていて、「私、よく東京出身と思われるのよね」って自慢してました。ちょっとコンプレックスがあるのかもしれません。
――とはいえ、やっぱりお嬢様として育てられたわけですよね。
澁谷 あとになって、自分なりにいろいろ分析してみたら、両親は過干渉なタイプで、今どきお見合いさせたり、「結婚して子どもを産むのが人としての在り方」という価値観を押しつけてきたり……。それに対する反発でいろいろやっちゃったなと思います。典型的な「遅れてきた反抗期」みたいな人生だなと思って恥ずかしいぐらいですね。
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