実はセクシー女優として活躍し始めた直後、とある有名レスラーから「娘さん、ヤクザに脅されているんじゃないの?」と心配されたことも…。決して順風満帆とはいえなかった、澁谷果歩さんのセクシー女優デビュー。両親にも猛反対された当時のエピソードを、文筆家の寺井広樹氏の新刊『高学歴AV女優』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/最初から読む)
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AVデビューが親にバレ、「頭がおかしい」と精神科へ
――AVデビューされたあと、プロレスを担当している東スポの先輩記者が、そのことを元プロレスラーの前田日明さんに話したことから、親バレにつながったそうですね。
澁谷 先輩本人に聞いたわけじゃないんですけど、おそらくは。前田さんと父が知り合いだったので、「娘さん出てるけど大丈夫? ヤクザに脅されているんじゃないの?」と心配してくれたようです。デビューして4か月後でした。まあいずれ、何らかの形でバレたと思いますけど。
――そのときはお父さんから連絡が来たんですか。
澁谷 仕事中に母から「今日、大事な話がある」とメールが来ました。家に帰ったら仏壇から線香の香りがしていたので、「これはワンチャン、誰かが死んだので呼ばれた可能性があるな」と期待したんですけど、ダメで。「澁谷果歩って知ってる?」って聞かれました。そういえば少し前にも軽くジャブというか、同じことを聞かれていたんですね。でも、その時はまだパッケージしか世に出てなくて、それもパケ写詐欺って言われてもおかしくないくらい補正がかかった写真だったんで、母も似ているだけと思ったらしく、回避できたんです。でも、サンプル動画が出てきたら無理でしたね。しゃべったり動いたりしているのを見られると、やっぱりバレちゃいました。
――マスコミにもかなりお出になってましたもんね。
澁谷 いろんな週刊誌で「元新聞記者デビュー」みたいな感じで、取り上げてもらってましたからね。『FRIDAY』でカラーの袋閉じまでされたのは、まったくの想定外でしたけど(笑)。
――お母さん、怒りましたか。