青山学院大学卒業後、新聞社に入社し、数年後に退社してAVデビューした澁谷果歩さん。高学歴の元新聞記者で英検一級、TOEIC満点、さらに高校までお嬢様学校に通っていた彼女がなぜAVの世界に――? 文筆家の寺井広樹氏の新刊『高学歴AV女優』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の1回目/続きを読む)
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代々続く医者の家系に生まれ、幼稚園から高校までお嬢様学校に
――小さいときはどういうお子さんでしたか。
澁谷果歩(以下、澁谷) 一人の時間が好きで図書館によく行って本や漫画をずっと読んでいました。人見知りで、家族以外の知らない人はもちろん、友だちとすらしゃべるのが苦手でした。今は切り替えできますけど、今でも自分一人の時間が好きですね。学年で2つ上の兄がいるんですけど、兄はスポーツが大好きで、友だちがいっぱいいて、私とは対照的なタイプでした。
――お父様がリングドクターだそうで。格闘技のリングサイドで待機するお医者様っていうことですよね。
澁谷 そうです。どこまで本当かわかりませんけど、代々続く医者の家系らしいです。家系図が残っていて、それによると安土桃山時代から続いていて父で16代目だそうです。兄は継がないので父までですけど。家紋がミョウガで、薬に使えるからそうなんだとか。
――ということは、かなり裕福なご家庭だったんですね。
澁谷 もちろん上を見たらきりがないんですけど。家には仏壇があるのに、兄と一緒にミッション系の幼稚園に通ってました。多分、母親の憧れだったんだと思います。私は幼稚園から高校まで都内の女子校でした。今思うと、そこでちゃんと男子と接してなかったギャップみたいなものが、AVにつながったところもありそうなんですけど。
――なるほど。ちなみに学校名をお聞きしても大丈夫ですか。