旬な人が深くハマっている趣味について聞く連載。第18回は、デビュー50周年を迎えたTHE ALFEEの高見沢俊彦さんが登場。自身の貴重なコレクションとともに、深すぎるゴジラ愛を語った『週刊文春WOMAN2025春号』より、一部をご紹介します。
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高見沢俊彦の手にかかれば、破壊神ゴジラもさながらリスか犬のよう。その優しい眼差しには、溢れんばかりのゴジラ愛が滲んでいる。
「小学校一年生の夏休み、父に突然『俊彦、モスラ観に行くか』と誘われて。それで怪獣映画にハマってしまいました。翌年には『キングコング対ゴジラ』を観に行ったんですけど、これがもう衝撃で。次の日から熱に浮かされたように、教科書の隅やノートの切れ端にゴジラを描きまくりましたね」
当時公開されていた怪獣映画は全て見漁ったというほど、ゴジラにのめりこんでいった高見沢少年。しかし、子どもたちの多くがそうであったように、年を重ね、徐々にゴジラとは距離を置くようになる。
「ゴジラは元々、反核や文明批判をテーマとした大人向けの映画だったのですが、だんだんと子供向けになっていくんですね。1965年の『怪獣大戦争』で、ゴジラがおそ松くんの“シェー”ポーズをして、僕はちょっとガッカリしましたよ。当時から、子ども扱いされるのが嫌いな変な子どもでしたからね(笑)」
そして時は流れ、再びゴジラと対面したのは、98年。高見沢が44歳の時だった。
「ハリウッドがゴジラを作るっていうんで、これは観に行かなければと」