2/2ページ目
この記事を1ページ目から読む
この妖婆、全然、今の僕より歳下じゃん
このハマー映画が制作されたのは1965年。彼女の生まれと照らし合わせると、当時は57歳だったことになる。
“この妖婆、全然、今の僕より歳下じゃん”
そりゃ、当時、小学生の僕からしたら、単なるおじいちゃんとおばあちゃんに見えたに違いないが。
誰しも歳を取ると、若作りを始める。
それなのに、たとえ役柄とはいえ、実年齢をさらに盛ってみせる老け作りには反逆のロック魂すら感じる。僕もそうでいたいと思う。
妖婆もの、捜してみるといろいろある。
ソ連映画『妖婆 死棺の呪い』や、日本映画ではズバリ『妖婆』とか。
黒澤監督の『蜘蛛巣城』も観直した。
近作では『スペル』『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』など、妖婆ものは作られ続けてる。
今回どうしても描きたかったのは、映画『何がジェーンに起ったか?』のベティさん。
当時、世界一“怖いおばさん”と言われた、記念すべき作品だったからだ。
