今年1月にはトランプ大統領と記者会見に臨むなど、世界的な経済人となったソフトバンクグループ総帥の孫正義氏(67)。AI分野に「150兆円」を投資するとも報じられ、注目されている。
だが、足元で異変が起きていた。かつて孫氏がAI分野と同じように惚れ込み、兆単位のカネを投じた企業で、深刻な問題が浮上しているのだ。
WeWork社長の事実上の電撃的な“解任”
〈WeWork Japan、代表取締役社長兼CEOの交代に関するお知らせ〉
3月25日、突如として発出されたプレスリリース。ソフトバンクの子会社WWJ(WeWork Japan)の社長人事を巡るものだ。
その裏側を、同社幹部が明かす。
「お前」「いいワケねえだろうが!」孫氏の“右腕”が社員を激しく叱責し……
「実は前社長が、親会社ソフトバンクの現役会長に『辞任してくれ』と迫られ、やむなく辞任したのです。リリースにはその前社長の名前すら書かれておらず、異様でした。事実上の電撃的な“解任”なのです」
「週刊文春」は、この人事にもつながる、WWJ取締役会のZoom動画を入手。そこには、孫氏の“右腕”とも言えるソフトバンク会長でWWJ会長でもある今井康之氏(66)が、前社長ジョニー・ユー氏を「お前」と呼び、次々と叱責する様子が記録されていた。
「いいワケねえだろうが!」
「ド素人と変わらん!」
「却下!」
時に怒気が混じった声色は何を意味するのか。今井氏に聞くと「記憶にない」「(前社長は)解任ではなく辞任されました」などと述べた。WWJ社に質問すると、「議論する中で、一部厳しい口調があったことは認識しており、本人たちに対して注意指導を行っています」などと回答した。
ユー前社長は「申し訳ありませんが、私からはお答えを控えさせていただければと思います」とした。
4月2日(水)12時公開の「週刊文春 電子版」では、Zoomの“叱責動画”を公開。また、「週刊文春 電子版」および3日(木)発売の「週刊文春」では、今井氏の叱責の理由と激しいセリフの全貌、前社長の辞任劇の真相などを詳しく報じている。
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