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ギャル雑誌はコレクションを日本的に解釈している

糸川 30歳過ぎて読み始めたファッション誌はどんな雑誌だったんですか?

トミヤマ 最初に読んだのは『ViVi』!

牧野 結構ギャル度強いとこにいきましたね。

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トミヤマ いきなり超コンサバな雑誌を読む気が起きなくて(笑)。ギャルのテイストが入っていて、ちょっとハズしたデザインの服も載ってる雑誌がいいなあと思ったら、それが『ViVi』だったの。そのあと、『GINGER』とか『otonaMUSE』とか、かつてギャルだった人たちのために作られている感じの雑誌を読むようになって、最近はコンサバだけどコンサバ過ぎない『BAILA』なんかがわりと好きですね。

『ViVi』(講談社)2018年6月号

糸川 確かに、ギャル服やギャル雑誌って、コレクション要素を日本人的に解釈してるんですよね。だから、モードすぎる服以外も着たいけど、超コンサバは苦手っていうトミヤマさんには合っていたのかも。

トミヤマ いまって、ファッション誌は何が一番売れてるんですかね?

糸川 働くアラフォーは『Marisol』、『Domani』、主婦向けには『VERY』が売れています。ファッション誌を読む楽しさが10代のときから根付いてる人たちが読者なので、雑誌を読んで気になった商品はすぐチェックして購入する感度の高さと瞬発力があるんです。

トミヤマ 結局自分にはどの雑誌が合っているんだろう……。

糸川 一冊に決める必要はないし、トミヤマさんみたいなつまみ食いスタイルは、自分の好みの傾向を知るのには有効だと思いますよ。自分はターゲットじゃないと思えるような雑誌を読むことで発見があったりもするし。

牧野 実はわたし、『VERY』を結構読むんですよ。オシャレでお金持ちなママのイメージが強い雑誌だけど、載っている服の価格帯は意外とリーズナブル。子育てしながら働いてる忙しいママのことも考えて作られてるから、アイロンいらずだったり洗濯が簡単だったり、着やすいけどカッチリして見える服が多い。ターゲットとは違うかもしれないけど、これはズボラな独身女も読むべき!と思いました(笑)。

トミヤマ それはかなり実用的な情報!(笑)

『otonaMUSE』(宝島社)2018年6月号

糸川 わたしは、普段の服はかなりカジュアルだけど、年齢的に、メイクもカジュアル寄りだとちょっとだらしなく見えてしまうので、メイクは『BAILA』を参考にお姉さんっぽくしてバランスを取ってます。

トミヤマ 『SPUR』の洋服と『BAILA』のメイクでモードになりすぎないようにするとか、『Oggi』の服と『SPRiNG』のメイクでカジュアル感を出すとか、自分なりのバランスを見つけるのって楽しそう!