どれが自分に合ったファッション誌なのか、誌面のコーディネートを完コピせずにうまく取り入れるにはどうすればいいのか。案外ファッション誌の活用法は難しい。そこで、新刊『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)を上梓したトミヤマユキコさんと、著書の基になった連載の担当者二人が、40歳までにオシャレになるためのファッション誌との付き合い方を考えた!(この座談会は『40歳までにオシャレになりたい!』からの転載です)

(左から)トミヤマユキコさん、糸川歩さん(『non-no』編集部を経て、現在は集英社のファッション通販サイト『FLAG SHOP』を運営)、牧野早菜生さん(『週刊SPA!』編集部。本書の担当編集者。入稿明けで疲れていると、猿やパイナップルなどオモシロ柄のワンピースを買う悪癖がある) ©福本邦洋

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牧野 まず、トミヤマさんが今までどんなファッション誌を読んできたのかお聞きしたいです。

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トミヤマ 高校生のころは『オリーブ』、『Zipper』。大学生になったら『装苑』や『FRUiTS』も読んでたかな。で、そのあと24歳くらいから30歳くらいまで一切ファッション誌は読んでなかったんですよ。

糸川 えっ、まったく?

©iStock.com

トミヤマ 美容院で渡されたら読むとか、その程度。圏外ファッション*好きが極まるとこまで極まって、親のお下がりのギャルソンを着たり、ラグタグ(RAGTAG)でモード系の古着を漁ったりしてた。圏外の服って、似合うかどうかよりも、デザインに惚れたら着る!って感じが強くないですか? だから別に雑誌なんか読まずともショップに行けばいい!って思ってたんです。でも、30歳を過ぎて、TPOに合わせた格好ができなくなってる自分に気が付いて。あわてていろんな雑誌を読み始めたんだけど、何を読めばいいのかわからずつまみ食いして、ファッション誌迷子のまま今に至っているという状態です……。(*オシャレかどうかの判断がつかない個性的な服を選び、「オシャレの圏外」に出ること)