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アラフォーおしゃれ迷子に伝えたい! 『Marisol』『VERY』『Domani』の役立つ読み方

『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)

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トレンドを意識しすぎるとなぜ失敗するのか

トミヤマ ファッション誌を読んでいていつもわからなくなるのが、トレンドとの付き合い方なんだよね……。「今年はコレが流行り!」とか書かれているとついつい自分が着ないタイプのデザインや色の服を買ってしまうんだけど、だいたいタンスの肥やしになる……。

牧野 毎年春になるとよくわからんピンクのトップス買うんですけど、全然似合わなくて、結局ほとんど着てないです……。

©iStock.com

糸川 トレンドの色って確かにあるけど、実はトップスに取り入れるのって難しいんですよ。トレンドを取り入れるときはボトムスや小物、バッグから取り入れるといいのかも。ピンクのトップスだと人を選ぶかもしれないけど、ピンクのスカートに紺色のトップスならわりと誰でも合わせやすい。

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トミヤマ つまり、顔から離れているほうがいいってこと?

糸川 そうそう、トップスで取り入れると全体の印象を決めてしまうから。あとは、トレンドを紹介するシーズン立ち上がりの時期だけじゃなくて、5~6月ころのファッション誌を熟読してみるのも手だと思います。トレンドを紹介してからその雑誌らしいリアルな提案をしていく時期なんです。着回しや小物使い、体型コンプレックスに合わせた服の選び方など、ハウトゥーものが多いのでオシャレ初心者もわかりやすいはず。2~3月の号でトレンドをチェックしつつ、5~6月で地に足の着いた着こなしを学ぶといいと思う。

『VERY』(光文社)2018年6月号

牧野 流行を知るために、シーズン立ち上がりの時期だけファッション誌を買う人って多いけど、ほかの号も読むべきなんですね。

糸川 いまって、デザインもサイズ感も、着こなしを少しまちがうとダサくなっちゃう難しい服が多いんですよ。だから、ちょっと袖をまくるとか、ちょっとインするとか、微差をしっかり観察するのが大事だと思います。

トミヤマ 雑誌でいいと思ったコーディネートを参考に、手持ちの服で真似してみると、似ても似つかぬダサさになることってない? でも、完コピするために全部新調するわけにもいかないし……。

糸川 洋服を全部買い替えるのが大変なら、面積の多いコートや、目がいきやすいバッグにだけ投資してみるとか。あとは単純に「このパンツとジャケットの組み合わせかわいいな」と思って真似したとしても、よくよく見てみると、靴との組み合わせでかわいく見えてるだけで、自分がかわいいと思っていたのはむしろ靴のほうだった、なんてこともある。

トミヤマ ファッション誌を読んで、「かわいいな」「このコーディネートいいな」って思ったら、具体的に何をどういいと思ったのかを自分なりに考えてみるのが大事なんだね。ファッション誌を読むことって、オシャレを理論化していく自己レッスンなのかもしれない。自分が研究者だからそう思うのかもしれないけど(笑)。

40歳までにオシャレになりたい!

トミヤマ ユキコ(著)

扶桑社
2018年5月30日 発売

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