デリヘルで学費を稼ぎ、念願の看護師になった主人公・南つくし。病院で働きながら「患者の性欲」について考えるようになった彼女はある日、動画配信サイトで「障がい者専門の風俗嬢」の存在を知る。

 動画に出演していたのは、障がい者専門風俗「またたき」の代表・七居しずく。彼女が語っていたのは、タブー視される「障がい者の性」の実態だった。七居の発言に共感したつくしは、看護師を辞めて障がい者専門風俗嬢として働き始めるが――。

 ここでは、「障がい者の性」の現実や偏見を描いたコミックエッセイ『障がい者専門風俗嬢のわたし』(KADOKAWA)より一部を抜粋して、重度脳性麻痺の20代男性のエピソードを紹介する。(全3回の3回目/最初から読む)