松本若菜が世間から“見つかった”ドラマとは?
さらに、直接のブレイクにつながり「松本若菜」という俳優が世間から大々的に“見つかった”のは、2022年4月期のGP帯ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)です。
超富豪の家に嫁いだヒロインの波乱万丈の日々を描いた作品で、松本さんは主人公の義姉役。松本さんが演じる義姉の過激な嫌がらせや表情が強烈で、往年の“昼ドラ”を彷彿とさせつつもコミカルさがあり、「松本劇場」とも呼ばれました。美人なのに振り切った怪演ができる役者として、俳優・松本若菜の知名度が急上昇したのでした。
「西園寺さんロス」を生み出すほどのヒット作に
そしてGP帯ドラマ初主演を飾ったのは、2024年7月期の『西園寺さんは家事をしない』。このドラマが“化けた”のは放送開始からしばらく後でした。回を重ねるごとに「おもしろい」と話題になり、うなぎ上りに評価が高まっていったのです。
それは、もちろん相手役を演じたSixTONES・松村北斗さんの演技がハマっていたということもありますが、やはり最大の要因は松本さん演じる主人公が、とてもキュートで好感が持てたことにあるでしょう。
主人公・西園寺一妃はアプリ開発企業のマネージャー職という“しごでき”女性。松村さん演じる同僚に恋心が芽生えていくのですが、アタフタする姿に痛々しさは皆無。常に一生懸命な西園寺の振る舞いがなんだか愛おしく感じられ、ついつい応援したくなるのです。
『電王』の頃から変わらないという松本さんの自然体で飾らない明るいキャラクターと、「西園寺一妃」の役柄がマッチしていたからではないでしょうか。
こうしてGP帯ドラマ初主演作が「西園寺さんロス」を生み出すほどのヒットになりました。
2024年10月期にもGP帯ドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)の主人公に抜擢された松本さん。
最新の主演ドラマ『Dr.アシュラ』は、「アシュラ」と呼ばれる凄腕救命医の活躍をスピード感ある演出で描く医療もの。急患を同時にオペするといった修羅場をくぐり抜けていきます。スーパードクターが主人公の本作は、医療ものの定番とも言えそうな設定ですが、これまでのように演じ方の幅の広さを見せつけつつ、松本さんがどのような結果を残すのか、注目が集まります。
