――現在はどのようなお仕事をされているんですか。

森崎 テレビ番組の料理企画やレシピを考えたり撮影したり、企業とコラボしてメニュー開発したり、あとは雑誌や本の仕事などをしています。

今は幼い頃の自分に戻って、もう一度人生を生きている

――今は3人のお子さんがいます。子育てはかなり大変だと思うのですが。

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森崎 育児は想像以上に大変です。仕事を目一杯していたときより今のほうが断然大変。こんなに大変かなって思うぐらい大変ですね(笑)。子どもができるまでは想像もしていなかったです。

 

――今、お子さんはいくつですか。

森崎 1歳と5歳と7歳です。料理はやっぱり好きみたいで、私が作っているとみんな集まってきます。簡単な料理やお菓子はよく一緒に作っています。

 今は幼い頃の自分に戻って、もう一度人生を生きている感じがします。不思議な感覚です。子どもたちを見ると「自分も子どものころも、こんな感じだったな」って毎日思いますね。

 祖母や母は大変だったろうなとも思います。だから、ありがたいなって。本当に半人前だったな、今まではって思います。何にもわかってなかった。親になって知ることがたくさんあります。

 

自分の仕事場となる空間で、いろいろな発信ができたら

――今後こういうことをしたいなっていうのは何かありますか。

森崎 まず子どもをきっちり育てることなんですけど。あとは自分のモットーにしてる「今しかできないことは全力でやる」っていうのがあって。

 例えば生きていれば、年を取って足腰が弱くなったり、歯が弱くなったり、子どもが巣立って夫婦2人暮らしになったりといろいろ状況が変わってくると思うんです。そのときに合わせて、その年代の人が喜ぶような、助けられるような料理のやり方やレシピを伝えていきたいと思っています。

 あと自分のアトリエを作りたいという夢があります。子どもが生まれたら作ろうと思っていたんですけど、全然そんな余裕がないので、なかなかできていないんですけれど。

 でももうちょっと落ち着いたら、ちゃんと自分の仕事場となる空間を作って、そこでいろいろな発信ができたらと考えています。

 

撮影=佐藤亘/文藝春秋

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