「怜悧なイメージのある社長ですが、若い社員にムキになることなど殆どありません。それだけに、異例中の異例の出来事ですよ」

  “事件”についてこう振り返るのは、読売新聞の関係者である。

紙とデジタルの両立を掲げる山口社長

新入社員から“質問攻め”に…

 桜咲く4月3日、読売グループの新入社員向け研修が実施された。場所は、読売新聞ビルのよみうり大手町ホール。同社だけでなく、日本テレビや中央公論新社、報知新聞社など読売グループの27社・法人の新入社員ら計約350人が一堂に会していた。

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 彼らの前に登壇したのが、読売新聞グループ本社の山口寿一社長(68)だ。

「山口氏は社会部出身で法務部長などを歴任後、2016年から読売新聞グループ本社社長を務めています。巨人軍球団オーナーも兼務し、事実上、昨年末に亡くなった渡辺恒雄主筆の後継者。現在の読売は社内外から“山口組”と呼ばれるほど、圧倒的な権力を握っています」(同前)

研修では渡辺氏の著書『わが人生記』が配られた

 山口氏は「読売グループの経営について」と題して講義を行った。例年であれば質疑応答を経て滞りなく終わるのだが、この日は違った――。

 5月7日(水)正午配信の「週刊文春 電子版」および5月8日(木)発売の「週刊文春」では、山口氏をキレさせた質問や山口氏と新入社員の応酬など異例の“事件”を詳報している。

文春リークス

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