三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)とソフトバンクは5月15日、デジタル分野で提携すると発表した。SMFGの個人向け総合金融アプリ「Olive」に、ソフトバンク系のスマホ決済アプリ「PayPay」を組み込み、支払いやチャージができるようにする。また、オリーブでのクレジットカード利用などで溜まるVポイントとペイペイポイントの交換も可能にし、双方の顧客基盤を繋げるという。
「ペイペイのユーザー数は延べ2億9000万人。QR決済で65%のシェアを持つ最大手で、楽天ペイの約36%を大きく離している。一方、Vポイントのユーザー数は8600万人。両社の提携で、4億人近いユーザーを持つポイント経済圏が誕生することになります。SMFGの中島達社長(61)は『わが国のキャッシュレスをリードする大連立が実現する』と強調していました」(銀行関係者)
さらに、ペイペイはIPO(新規株式公開)の準備にも入っており、上場すれば時価総額は1兆円を超えると見られている。
「この状況に、最も慌てているのは、『ソフトバンクの主力銀行』と自負するみずほFGです」(同前)
苦戦を強いられてきたみずほのネット戦略とSMFG首脳陣とソフトバンク経営陣の交渉の内幕、社長のまま亡くなった太田純氏の影響については、現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月22日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる。

