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「加害少年たちは、要するに犬なんだよ」
「加害少年たちは、要するに犬なんだよ。かまれたとしても、犬に責任なんて取れない。もうかまないようにしつけるしかない。被害者はかまれ損。深手を負わされても『災難でしたね』で済まされてしまう」
愕然とした。
しかし立ち返ってみると、否定はできないのだ。
佐世保事件の少女。
あるいは、少年Aこと酒鬼薔薇聖斗。
少年犯罪は、いつだって遺族たちをひどく落胆させてきた。
殺人という重い過ちをした少年たちが、罰を受けることもなく守られる。
そして「育て直し」の名の下に、過去を切りはなして新たな人生を歩みだす。
遺族の期待は満たされぬまま、更生が果たされる。
だからこそ今、私は考える。
はたして、更生とは何だろう、と。
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