「加害少年たちは、要するに犬なんだよ」

「加害少年たちは、要するに犬なんだよ。かまれたとしても、犬に責任なんて取れない。もうかまないようにしつけるしかない。被害者はかまれ損。深手を負わされても『災難でしたね』で済まされてしまう」

写真はイメージ ©getty

 愕然とした。

 しかし立ち返ってみると、否定はできないのだ。

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 佐世保事件の少女。

 あるいは、少年Aこと酒鬼薔薇聖斗。

 少年犯罪は、いつだって遺族たちをひどく落胆させてきた。

 殺人という重い過ちをした少年たちが、罰を受けることもなく守られる。

 そして「育て直し」の名の下に、過去を切りはなして新たな人生を歩みだす。

 遺族の期待は満たされぬまま、更生が果たされる。

 だからこそ今、私は考える。

 はたして、更生とは何だろう、と。

次の記事に続く 《事件から28年》14歳の中学生が児童2人を殺害、切断した11歳の子どもの頭を使って犯行声明…神戸連続児童殺傷事件「少年A」のその後の人生

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