◆
好きになっちゃったもんはしょーがないゾ
(『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』)
恋愛にまつわる言葉をもう一つ。戦国時代にタイムスリップしたしんのすけが、主君・
「まぁまぁ、誰が誰を好きになっても自由なんだから」「身分がなかったらどうするの? 廉ちゃんに好きって言う?」という言葉も。しんのすけのように、たまには自分の思いに正直に生きてみることもいいかもしれない。
◆
父ちゃん、母ちゃん、仲直りしたいときはごめんなさいって言うんだゾ。
幼稚園じゃみんなそうするゾ。そうすればまた仲良くなれるんだゾ。
(TVシリーズ「父ちゃん母ちゃん最大の危機だゾ3」)
浮気騒動(実は浮気していない)からこじれにこじれて離婚寸前になってしまうひろしとみさえ。今思えば、ずいぶんハードな話を子ども向けにやっていたものですね……。
本当は別れたくないのに、お互いの意地が邪魔をして素直になれない。そんな両親を見たしんのすけが一言。どちらが正しいのかを突き詰めるのではなく、まずは頭を下げて「ごめんなさい」と言い合うのが仲直りの第一歩。幼稚園のルールは大人の人間関係にだって応用できる。
◆
お前、逃げるのか? お前、えらいんだろ?
だからこんなことになったんだゾ!
なのに逃げるのか!?
全部お前のせいでこうなったんだゾ! 逃げるなんてゆるさないゾ!
(『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』)
侵略戦争をしかけた上、劣勢とみると家臣を見捨てて逃げようとする卑劣な武将、大蔵井高虎の行く手を阻んで叫んだ言葉。偉いヤツの強欲のせいで人が大勢死んでいる。誰が悪いのか、どんなことが卑怯なのか。そんなことぐらい5歳の子どもでもよくわかっている。
逆上した高虎はしんのすけに向けて刀を振り下ろすが、間一髪でみさえが助け、ひろしがブルブル棒で高虎をブン殴る! 子を守る母は強し。子と妻を守る父も強し。