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罪を認めさせた「母の言葉」
「やったのなら、認めたほうがよい」
自分よりもはるかに苦しかったであろう母親のその言葉に、女はすべてを認めた。
平成29年9月29日、大津地裁の伊藤寛樹裁判長は、女に対して懲役15年を言い渡した。
「怨みの感情が影響していたが、あなたの支えになる出来事もたくさんあったはず。今後の人生では何を大事にすべきかをよく考えてください」
裁判長の言葉に、女は握りしめたタオルで何度も涙をぬぐった。人を呪っても何も始まらないが、聡子さんはその不倫の罪を償った。今度は女が聡子さんを殺した罪を償う番である。
