「中から変えていこうとしても、潰されて、できることもできなかったかもしれない」

 記者のインタビューにこう述懐するのは、45回の史上最多優勝回数をほこる白鵬翔(40)。6月9日、相撲協会退職について記者会見した白鵬は、会見後に「週刊文春」の独自取材に応じ、偽らざる心境を明かした。

白鵬 ©時事通信社

「照ノ富士がイヤだからということはない」

「(相撲協会の改革を)中からではなく外からやるのは、初めての試みじゃないでしょうか」

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 昨年3月、弟子の起こした暴力事件で師匠の座を剥奪された白鵬。この1年あまりは日本人の先輩親方の部屋付き親方として勉強を続けてきた。

 だが、白鵬とその弟子らの身元預け先になっていた伊勢ヶ濱部屋は、この7月で前師匠である現宮城野親方(元旭富士)が定年を迎える。伊勢ヶ濱名跡を継承し、新しく師匠に就いたのは今年の初場所で現役を退いたばかりの元横綱の照ノ富士。白鵬にとってはモンゴル人力士としても、親方としても後輩にあたる。

伊勢ヶ濱部屋は照ノ富士が継承 ©時事通信社

「去年と今年で話にズレがあるなと。別に照ノ富士がイヤだからということはないですよ」

 そう言って、巷間囁かれる不仲説を否定したのだった。そして佳境に入ったインタビューで、記者が投げかけたある問いに、白鵬はビビッドな反応を見せ――。

 6月11日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および12日(木)発売の「週刊文春」では、単独インタビューに答えた白鵬の今後の展望、相撲協会への思い、そして上皇陛下から賜ったある手紙の行方について詳報している。

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