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W杯敗退 新聞おじさんの「うっとり系」記事で忘れられていること

眠い目をこすりながら、1面コラムが言うことには

2018/07/06

産経に見え隠れする「おっさんジャパンの見えない疲労」

 産経新聞「産経抄」(7月4日)は、

《8強入りを逃したとはいえ、日本は世界ランキング3位の優勝候補のチームに真っ向勝負を挑んだ。その雄姿に、批判の声が上がるはずはない。》

 大変満足そう。

©JMPA

 ラストは、

《残念会で一杯やりたいところだったが、もう眠くて仕方がない。》

 もう眠たいそうです。早朝のサッカー観戦は我々おっさんジャパンには見えない疲労という形で襲ってきている。

淡々と振り返っている記事の「冷静な総括」

 さて、日本よく頑張ったと紙面を埋めるのもよいのだけど、ある程度時間が経過すると冷静な総括も読んでみたい。一体、日本のサッカーには何が足りなくて今度は何が大事なのだろう。にわかでも気になるところではないか。

 というわけで「うっとり系記事」よりも淡々と振り返っている記事に目がいった。いくつかあげてみる。

©JMPA

 スポーツ報知は「世界の各紙から」という欄でブラジル&イングランドの記者の見解を載せていた(7月4日)。

《スピード、技術、運動量、連係、闘志を発揮してチーム全員で攻め、かつ守る独特のスタイルで、世界有数のタレント軍団を苦しめた。この方向性は間違っていない。》としながら、「足りないのは、圧倒的な個の力」(ブラジル紙記者)。イギリス紙(ESPN)記者は、

《この試合から得る最大の教訓は、2点をリードしても攻撃的なサッカーを続けて3点目を狙う才能より、2点を守って勝つという現実的な方策を身につけることの重要性だ。》

《全てが水泡に帰した今、こうしたことを言うのは無意味かもしれない。しかし、日本があまりにも無邪気に攻撃し続けたことが、今回のW杯敗退につながってしまったことは明らかである。》