河野氏が起こした決定的な“事件”
そして、決定的な“事件”が起きる。
「実は、7日時点で、河野氏は記者団にオフレコの懇談を申し入れていました。これに対し、記者団は『会費制の割り勘』、そして『懇談の様子をインターネットにアップしない』ことを条件に応じました。河野氏はこうした条件が腑に落ちなかったのか、懇談は立ち消えになりました」(別の宮内庁関係者)
ところがーー、その後、両陛下の学校視察に同行した河野氏は、記者団の姿を勝手に撮影し、自身のXに投稿したのだ。同行していた記者たちの間では、驚きや怒りの声が上がったという。
「皇室担当記者は『陰に徹する』行動を普段から心がけている。皇室の方々の妨げにならないよう、ご視線を遮っていると感じれば素早く身を伏せることもある。晩餐会のメニュー暴露など、節操のない行動に辟易としていた中で、断りもなく写真を投稿され、激怒する記者もいたようです。懇談が立ち消えた直後、あてつけるように写真が投稿されたことも、記者団の怒りの火に油を注ぐかたちになっていました。最終的には、外務省職員から苦言を呈された河野氏がXへの一連の投稿を削除したのです」(同前)
こうした対応に、関係者から上がるのは “手遅れ”との批判だ。
「ご訪問に同行した政府関係者からは『河野氏が首席随員になるのはこれが最後だろう』との声が漏れていました」(前出・外務省関係者)
河野氏は「回答は差し控える」
モンゴル滞在中の一連の言動について、河野氏に事実確認を求めたところ、事務所を通じてこう回答した。
「本件に関するご質問への回答は差し控えさせて頂きたく存じます」
天皇皇后は帰国後、「とても思い出深い訪問となりました」と綴った文書を発表された。モンゴル訪問は成功裏に終わったものの、随行した河野氏は不要な爪痕を残して周囲を閉口させたのであった。
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