キャリア最大のトラブル「ドーベルマン事件」も乗り越え…

 キャリアの中で唯一とも言えるトラブルは松嶋が37歳のときに起きている。当時6歳の長女が散歩に連れていた愛犬のドーベルマンが、同じマンションの住人に噛みつくという事件が発生。駆けつけた松嶋らが対処したが被害者は負傷し、後に一家が転居している。

 マスコミに「ドーベルマン事件」と書き立てられながらも松嶋と反町は謝罪や慰謝料の支払いなどにも真摯に対応し、事態は終息を見ている。

 プライベートでは嵐の松本潤と縁が深く、『花より男子』(05年)を皮切りに、『ラッキーセブン』(12年)、『となりのチカラ』(22年)、そして大河ドラマ『どうする家康』(23年)の4作で共演。

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SHISEIDO MEN公式インスタグラムより

「実の姉」「母親」と肉親ポジションも2度あり、プライベートでも姉弟のような関係性だという。

『ラッキーセブン』の現場では、共演した大泉洋が現場への差し入れとして「北海道のスープカレー」を何度も用意していたが、現場スタッフの「別の物も食べたい」という声を聞きつけた松嶋がとんねるずに相談→とんねるずから大泉に伝わって「大間のマグロ」に変わったというエピソードがある。

 大泉はこれを笑い話として「差し入れ総額が100万円以上になった」と何度も紹介している。『とんねるずのみなさんのおかげです。』以降、共演NG説が囁かれることもあったが、松嶋ととんねるずの関係性が続いていることも明らかになった。

 50歳で迎えた2023年11月22日の「いい夫婦の日」に、反町とともに資生堂「SHISEIDO MEN」のアンバサダーとしてCMに夫婦初共演した時は「理想の夫婦」と大きな話題になり、今年7月27日から流れる新CM「SHISEIDO MEN 新アルティミューン」でも再共演することが発表されている。

「あんぱん」では行動力に溢れる女性を好演 「あんぱん」公式Xより

 松嶋は反町について「これまでいろいろな経験をしてきた積み重ねが、自信となって、それが自然と魅力として表れているように感じます」とコメント。『あんぱん』での自由奔放な登美子役の印象が強いだけに、そのギャップもファンの心をつかまえている。

 順調すぎるキャリアを歩んできた松嶋がどんな次のステップを見せてくれるのか、まだまだ目が離せない。

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