グラビアアイドルとして活動しながら、タクシードライバーとしてハンドルを握っている中島由依子さん(38)。SNSなどで「タクシー界の天使」「美しすぎる」と話題になっている彼女が、タクシー業界の謎ルールや印象深い乗客について語った。

中島由依子さん ©文藝春秋

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一般人が知らないタクシー業界の「謎ルール」

 タクシー業界には、一般人が知らない様々な「謎ルール」があるという。中島さんは「たとえば、赤坂と銀座だったら、時間帯によって空車は走ったらダメ、迎車は走ってオッケーの通りがあったり」と説明する。これはバブル期にタクシー渋滞が起きていたことに由来するという。

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 特に驚きなのは羽田空港のルールだ。「羽田空港も、勝手に待機したらダメなんです。空港からのお客さまって、長距離が多いから乗せたいじゃないですか。だけど、ナンバープレート下一桁の数字が偶数か奇数かで、待機できる日が決まってるんですよ」と中島さん。

 さらに、「羽田空港は待機するエリアにも決まりがあるんですよ。ナンバーが23区内だったらここのレーンで待機、横浜だったらここのレーンで待機と、割り当てられていて」と明かす。

「トイレがいちばんの悩みです」タクシー運転手のトイレ事情

 ルールを守らないと「タクシーセンター」という機関から注意を受けることもあるという。中島さんも「1回、注意されたことがあります。メーターを入れ忘れていたことがあって、窓をトントンする人がいて『メーター、入ってないですよ』と言われて『あ、ありがとうございます』って」と苦笑する。

 運転中に困るのは「トイレ問題」だ。「トイレがいちばんの悩みです。行きつけのトイレがあって、『ここを走っていて、困ったらここ』ってスマホのナビにすべてブックマークしています」と語る中島さん。「公衆トイレやコンビニとか、トイレのコレクションを完成させるのに、3年かかりました(笑)」。

 

下ネタを話す乗客から「ねぇ、お姉さんはどう思う?」とセクハラも…

 乗客との思い出も様々だ。「酔っていても楽しいお客さまならいいんですけど。おそらく、私が女性だからだと思うんですけど、セクハラ系の人はいますね。直接的にどうこうはないんですけど、酔ったお客さまが2人で下ネタの話をして『ねぇ、お姉さんはどう思う?』って聞いてくることが多いですね」と苦労も明かす。

 また「昼はいないけど、夜は目立ちますね。『この人たち、不倫だろうな』っていう熟年の方たちが、『どうする?』『どこ行こうか?』とか話してたり。駆け引きっぽいことをしてたりして」と興味深いエピソードも。

 今後について聞かれると「やっぱり芸能の仕事の割合が増えていくのが希望ですね。『最近、忙しくてタクシーに乗れてないな』って思える日が来るのが希望です」と答えた中島さん。グラビアアイドル兼タクシードライバーとしての活躍から目が離せない。

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